第10回日本がんサポーティブケア学会学術集会

事前申込プログラム

いずれのセッションも、お申し込みが定員に達し次第、受付を締め切らせていただきます。 ご参加をご希望の方は、本ページよりお早めにお申し込みください。 なお、お申し込みが定員に達していない場合に限り、当日のお申し込みを受け付ける可能性がございます。 また、定員に達した場合でも、後方に席が空いている場合は、セッションの見学が可能です。

ワークショップ2「骨転移実践カンファレンス実践セミナーSESSA in JASCC2025」(旧テーマ:「あなたもできる!!私たちが骨転移キャンサーボード(CB)開催のお手伝いをします!!」)
日時:5月17日(土)10:50-12:20
会場:第4会場(和歌山県立医科大学薬学部キャンパス1階 大講義室)
ハンズオンセッション1「がん治療に随伴する皮膚障害への対応」
日時:5月17日(土)14:40-16:10
会場:第4会場(和歌山県立医科大学薬学部キャンパス1階 大講義室)
ハンズオンセッション2「口腔粘膜炎に漢方」
日時:5月18日(日)9:00-10:00
会場:第4会場(和歌山県立医科大学薬学部キャンパス1階 大講義室)
ワークショップ6「実践!デジタル技術を活用したアカデミック・ディテーリングによる最適な支持療法」
日時:5月18日(日)10:40-12:10
会場:第3会場(和歌山城ホール4階 大会議室)
ワークショップ8「がん支持医療専門認定制度準拠研修会:多職種で挑む手足症候群対策ワークショップ」
日時:5月18日(日)14:05-15:35
会場:第4会場(和歌山県立医科大学薬学部キャンパス1階 大講義室)

ワークショップ2「骨転移実践カンファレンス実践セミナーSESSA in JASCC2025」(旧テーマ:「あなたもできる!!私たちが骨転移キャンサーボード(CB)開催のお手伝いをします!!」)

【目的】
本セッションでは、骨転移キャンサーボード(CB)の重要性を広く啓発し、参加者自身が自施設での開催に向けて最初の一歩を踏み出すきっかけを提供します。
【到達目標】
  • 骨転移CBの意義と目的を理解し、開催に必要な準備や進め方を学ぶ。
  • 模擬カンファレンスを通じて、CBの魅力と多職種連携の可能性を体感し、実践への意欲を高める。
【概要】
骨転移は多くのがん患者にとって避けがたい合併症であり、その対応は症状緩和から意思決定支援まで多岐にわたります。近年、治療の高度化・長期化に伴い、患者の生活や価値観に寄り添った包括的な支援体制の整備が求められています。骨転移CBはまさにその中核を担う仕組みであり、がん拠点病院の更新要件にも盛り込まれるなど、全国的な整備が進みつつあります。
しかし、「何から始めたらいいか分からない」「多職種の連携が難しい」と感じている方も少なくありません。だからこそ、このセミナーでは“実践”にこだわります。事前e-learningで基本知識を押さえたうえで、当日は実際の症例を用いた模擬CBを体験。放射線治療や手術適応の判断、リハビリテーション、ACP支援に至るまで、多職種が同じテーブルで議論を重ね、「患者にとって本当に良い選択とは何か」を多角的に考えます。
受講後には「骨転移と骨の健康部会」から修了証が発行され、自施設でのCB開催への弾みとなるはずです。昨年度参加者からは「視点が広がった」「チームでの取り組みのヒントが得られた」との声が多数寄せられ、満足度は95%を超えました。
このセッションは、ただの講義ではありません。あなた自身が、がん医療の「これから」を変える担い手となる場です。Beyond evidence――エビデンスの先にある、患者一人ひとりの価値を見つめるケアを、共に実践しませんか?

セッション概要

座長
東 光久
奈良県総合医療センター)
座長
柴田 浩行
(秋田大学)
コメンテーター
安部 能成
(穂波の郷クリニック)
コメンテーター
成田 伸太郎
(秋田大学泌尿器科)
コメンテーター
兼平 暖
(NTT東日本関東病院 薬剤部)
コメンテーター
山口 裕香
(順天堂大学医学部附属順天堂医院)
コメンテーター
佐藤 信吾
(東京科学大学 がん先端治療部・緩和ケア科・整形外科)
コメンテーター
髙木 辰哉
(順天堂大学 緩和・整外・リハ)
ファシリテーター
眞野 智生
(奈良県総合医療センター)
ファシリテーター
増田 崇
(奈良県総合医療センター)
ファシリテーター
佐藤 直
(総合南東北病院)
ファシリテーター
景山 里香
(総合南東北病院)
日時 5月17日(土)10:50-12:20
会場 第4会場(和歌山県立医科大学薬学部キャンパス1階 大講義室)
定員 50名
申込締切 5月9日(金)17:00まで
申込方法

本ページ最下部の「参加申込はこちら」ボタンをクリックし、画面にしたがって、必要事項を入力しください。

ハンズオンセッション1「がん治療に随伴する皮膚障害への対応」

がん治療に伴う皮膚トラブルは多岐にわたり、患者さんのQOL(生活の質)に大きな影響を及ぼし、治療へのアドヒアランス向上を妨げる。特に、EGFR阻害剤は皮膚障害が頻発し、皮膚障害の悪化は治療の継続を困難にし、最終的には治療効果の低下につながる可能性がある。本セミナーでは、早期介入や適切なケアを行うことで皮膚障害の重症化を防ぎ、患者さんが安全かつ快適に治療を続けられるようにすることを目的とする。なお、本セミナーはハンズオンの形式をとり、具体的なケア方法を実技するとともにみなさまにも参加していただくことにより下記が期待され、明日からの臨床の現場で役立てていただきたいと考えている。

  • がん治療に随伴する皮膚障害を早期に発見し、重症化を防ぐ具体的な手技を習得できる。
  • 患者指導や日常ケアの質向上により、治療継続率および患者満足度の向上が期待される。
  • 多職種連携(看護師、薬剤師、皮膚科医など)の実践的な手法を学ぶことで包括的ケアの実現を促進する。

セッション概要

座長
清原 祥夫
(静岡県立静岡がんセンター 皮膚科)
座長
山﨑 直也
(国立がん研究センター 皮膚腫瘍科)
座長
山本 有紀
(和歌山県立医科大学 皮膚科)
演者
中村 千里
(聖マリアンナ医科大学病院)
演者
山﨑 直也
(国立がん研究センター 皮膚腫瘍科)
演者
柳 朝子
(国立がん研究センター中央病院)
演者
山本 有紀
(和歌山県立医科大学 皮膚科)
演者
清原 祥夫
(静岡県立静岡がんセンター 皮膚科)
日時 5月17日(土)14:40-16:10
会場 第4会場(和歌山県立医科大学薬学部キャンパス1階 大講義室)
定員 200名
申込締切 5月9日(金)17:00まで
申込方法

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ハンズオンセッション2「口腔粘膜炎に漢方」

【目的】
漢方薬による口腔粘膜炎マネジメントの可能性を探る
【到達目標】
  • 古来より口腔粘膜炎の治療に使われてきた漢方薬の歴史を知る。
  • 医療用漢方エキス剤の利点と飲み方の工夫について学ぶ~水オブラート法~
  • 標準的な口腔粘膜炎マネジメントについて学ぶ~歯科支援の有効性~
  • 口腔粘膜炎に使える漢方薬について作用機序・エビデンスとともに学ぶ。
  • 半夏瀉心湯うがい液の作り方について実技で学ぶ
【概要】
口腔粘膜炎は、がん治療において高頻度に発現する有害事象の一つです。食事や会話を障害して患者さんのQOL悪化に直結するだけでなく、重症化すると全身感染症へと波及し、円滑ながん治療の妨げともなりうる有害事象です。
JASCC粘膜炎部会と漢方部会では、共同でこの課題に取り組み、昨年度は「口腔粘膜炎に対する漢方(半夏瀉心湯)のうがいの方法」の動画を作成し、学会HPに公開しました。
本学術集会ではこれを周知すべく、ハンズオンセッションを企画しました。まず標準治療のおさらいをし、漢方薬の作用機序・エビデンスを知って、明日から堂々と患者さんに説明できるネタを仕入れましょう!そして実際に「水オブラート法」を体験したり、漢方薬のうがい液を作ってみましょう!その場で専門家に質問することも可能です!
本ハンズオンを通じて、口腔粘膜炎や漢方薬に興味を持つ医療者と仲間になることを期待しています。
事前参加登録制ですが、当日参加もお待ちしていますので、皆さま奮ってご参加ください!

セッション概要

座長
上園 保仁
(東京慈恵会医科大学 疼痛制御研究講座)
座長
宮野 加奈子
(順天堂大学 薬学部 薬物治療学)
演者
内藤 立暁
(静岡県立静岡がんセンター)
演者
元雄 良治
(福井県済生会病院内科)
演者
上野 尚雄
(国立がん研究センター中央病院 歯科)
演者
近藤 奈美
(埼玉医科大学国際医療センター)
日時 5月18日(日)9:00-10:00
会場 第4会場(和歌山県立医科大学薬学部キャンパス1階 大講義室)
定員 50名
申込締切 5月9日(金)17:00まで
申込方法

本ページ最下部の「参加申込はこちら」ボタンをクリックし、画面にしたがって、必要事項を入力しください。

ワークショップ6「実践!デジタル技術を活用したアカデミック・ディテーリングによる最適な支持療法」

【目的】
アカデミック・ディテーリングに対しデジタル技術をどのように応用すると効率よく最適な処方提案ができるかどうか検討し、チームダイナミクスを体験すること。
【概要】
アカデミック・ディテーリングとは公正中立な立場で薬剤比較を行い、最適な処方提案を行う活動であり、新規薬剤情報委員会/アカデミック・ディテーリングワーキングでは、研修会を開催することでアカデミック・ディテーリングの効果を検証してきました。前回の学術集会では、生成AIを用いたアカデミック・ディテーリングの修飾を試み、まずは生成AIがどのように臨床に応用できるか、メリットやデメリットについて参加者と討論しました。
本ワークショップでは生成AIを活用することにより、さらに効率よく情報を要約し、アカデミック・ディテーリングによる適正な処方提案ができるかを検討します。症例提示に続き、小グループに分かれてディスカッションを行い、AI x アカデミック・ディテーリングによる最適な支持療法について議論を深めたいと思います。実際に手を動かしながら、活発な議論を通じて、明日からの臨床業務に役立つ知識とスキルを得られる機会となることを期待しています。
【使用AI】
  • 参加者は、各AIにログインして、使用してみることをオススメします。いずれも無料です。
  1. ChatGPT 3.5 https://chat.openai.com/
  2. Google gemini https://gemini.google.com/app(google アカウントが必要です)
  3. Microsoft copilot https://copilot.microsoft.com/ (無料でもできますが、マイクロソフトアカウントがあるとよいです)
  4. Claude3 https://www.anthropic.com/claude(google アカウントでログインできます)
【その他】
当日、PC持参の方は、是非お持ちください。

セッション概要

座長
尾関 理恵
(順天堂大学 薬学部)
座長
西森 久和
(広島市立広島市民病院 血液内科)
演者
宮嶋 篤志
(明治薬科大学 薬剤学研究室)
演者
佐藤 弘康
(JA北海道厚生連 網走厚生病院)
演者
平川 聡史
(聖隷浜松病院)
ファシリテーター
関根 郁夫
(筑波大学医学医療系臨床腫瘍学)
ファシリテーター
小茂田 昌代
(千葉西総合病院薬剤部)
ファシリテーター
斎藤 顕宜
(東京理科大学薬学部薬理学研究室)
ファシリテーター
清水 忠
(兵庫医科大学薬学部)
ファシリテーター
宮嶋 篤志
(明治薬科大学 薬剤学研究室)
ファシリテーター
田中 怜
(湘南医療大学 薬学部)
ファシリテーター
今井 芳枝
(徳島大学大学院医歯薬学研究部)
ファシリテーター
小澤 雄一
(浜松医療センター 腫瘍内科/呼吸器内科)
ファシリテーター
吉田 功
(国立病院機構四国がんセンター血液腫瘍内科)
日時 5月18日(日)10:40-12:10
会場 第3会場(和歌山城ホール4階 大会議室)
定員 20名
申込締切 5月9日 (金)17:00まで
申込方法

本ページ最下部の「参加申込はこちら」ボタンをクリックし、画面にしたがって、必要事項を入力しください。

ワークショップ8「がん支持医療専門認定制度準拠研修会:多職種で挑む手足症候群対策ワークショップ」

2025年度、JASCCがん支持医療専門認定制度に準拠したモデル研修会が開催され、皮膚障害をテーマにOncodermatology部会が担当する。修了者には支持医療の第一線で活躍するためのスキルが提供される。今回、皮膚障害の中で手足症候群をテーマに研修会を実施する。手足症候群は、がん薬物療法に伴う副作用の一つであり、比較的頻度が高く、殺細胞性抗がん薬や分子標的薬で生じる。患者にとって手足症候群は疼痛を伴い、日常生活や生活の質に影響を及ぼしやすい。このため、支持医療を志す医療者は、ぜひ本研修会へ参加し、手足症候群に関する評価方法や支持医療を習得してほしい。また、今回の研修会では、がんサバイバーが演者・ファシリテーターとして参加し、ケアのポイントを紹介するので、ぜひ日常の診療やケアに役立ててほしい。
一般に、手足症候群の評価は、CTCAE v 5.0に基づいて行われる(正確には「手掌・足底発赤知覚不全症候群」と称される)。しかし、CTCAE v 5.0では患者のつらさや日常生活の変化を十分知ることはできないため、Blumの分類を始めとする評価方法を参照し、活用する必要がある。また、手足症候群の重症度は経過とともに変化するため、「いつ患者がつらいか」を知り、患者の記録に基づいて評価することも重要である。
手足症候群の予防に関して、確実な方法はないものの、重症化を予防する方法を二つ挙げる。その一つは外用であり、もう一つは創傷被覆材である。外用薬の目的は亀裂を予防し、炎症を軽減することである。手足症候群は、炎症や摩擦・荷重によって表皮の肥厚および亀裂・水疱(表皮剥離)を生じ、患者は著しい疼痛に襲われる。このような皮膚の変化を保湿剤や創傷被覆材は軽減するため、手足症候群の重症化を予防する上で重要である。また、抗炎症作用を持つ外用薬も有用であることが知られ、NSAIDs外用薬や副腎皮質ステロイド外用薬を重症化の予防目的で用いることがある。
手足症候群の治療には、予防と同様に創傷被覆材および副腎皮質ステロイド外用薬を用いる。副腎皮質ステロイド外用薬のランクは、very strong以上の薬剤を選択することが多い。また、Grade 3の場合には原病に対する薬物を休薬し、一段階減量することが、次サイクル以降に手足症候群の重症度を軽減し、患者の日常生活を守る上で最も確実な方法である。手足症候群が爪囲に及ぶと肉芽を生じることがある。患者には著しい疼痛を伴うため、速やかに肉芽に対する処置を実施する。
手足症候群が重症化すると患者の日常動作は減少し、筋力の低下とともに筋量が減少しやすくなる。がん薬物療法の治療強度を保つには、栄養管理と理学療法によって患者が筋量を維持することが重要である。また、手指の機能を維持したり、回復させたりするために、患者は作業療法を受ける場合がある。手足症候群の症状を軽減することにより、患者は治療意欲を回復することがあるので、手足症候群を適切に対処することが医療者に求められる。

セッション概要

座長
平川 聡史
(聖隷浜松病院)
座長
橋本 浩伸
(国立がん研究センター中央病院)
演者
平川 聡史
(聖隷浜松病院)
演者
鈴村 里佳
(聖隷浜松病院 栄養課)
演者
中村 千里
(聖マリアンナ医科大学 緩和ケアセンター)
演者
飯村 洋平
(東京大学医科学研究所附属病院 薬剤部)
演者
上野 順也
国立がん研究センター東病院リハビリテーション室)
ファシリテーター
岡本 禎晃
(敦賀市立看護大学 看護学部)
ファシリテーター
松尾 宏一
(福岡大学 薬学部)
ファシリテーター
松井 優子
(公立小松大学 保健医療学部)
ファシリテーター
長谷川 友美
(奈良県総合医療センター 緩和ケアチーム)
ファシリテーター
柿原 奈保子
(新潟大学大学院保健学研究科 看護学分野)
ファシリテーター
鈴村 里佳
(聖隷浜松病院 栄養課)
ファシリテーター
中村 千里
(聖マリアンナ医科大学 緩和ケアセンター)
ファシリテーター
飯村 洋平
(東京大学医科学研究所附属病院 薬剤部)
ファシリテーター
上野 順也
(国立がん研究センター東病院 リハビリテーション科)
ファシリテーター
渡邊 清高
(帝京大学医学部内科学講座 腫瘍内科)
日時 5月18日(日)14:05-15:35
会場 第4会場(和歌山県立医科大学薬学部キャンパス1階 大講義室)
定員 48名
申込締切 5月9日(金)17:00まで

下記のボタンをクリックし、画面にしたがって、必要事項を入力しください。

ご注意事項:
参加費用は「無料」です。ただし、学会参加登録が必要です。
定員になり次第締め切らせていただきます。